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K9 155mm自走榴弾砲(K9 155ミリじそうりゅうだんほう)は、韓国が開発した自走砲。愛称はThunder/サンダー「雷鳴」。 == 開発経緯 == 北朝鮮は、10,000門以上の火砲(170-240mmクラス)をDMZ沿いに配置、特にM1989 170mm自走加農砲「コクサン」(谷山砲)は、射程60kmに達する。これに対抗し、韓国陸軍と在韓米軍はM109 155mm自走榴弾砲などを装備してきたが、射程も威力も押されたので1980年代から新型自走砲を開発した(M109A6 パラディンなどによる更新には、新規開発よりもコストを要する)。 *1989年7月 - ADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)と三星テックウィン社が共同開発。 *1995年1月 - 試作車両完成。 *1996年6月 - 射撃テスト。 *1998年12月 - 国防部量産契約。 *1999年 - 本格的量産、当時1両約37億ウォン。計477両生産予定。 *2004年 - トルコへライセンス輸出開始、10億USドルで10年以上に渡りK9自走砲300両の構成部品を供給の契約、他にはスペイン、マレーシア、サウジアラビア、チリ、エジプトなどと交渉したが、成立していない。 *2007年3月21日 - 18両追加生産決定。 *2009年3月6日 - オーストラリアのケビン・ラッド首相は、「K-9自走砲の性能を高く評価する。購入を積極的に検討したい」と述べた。 *2009年6月25日 - オーストラリアの新型自走榴弾砲調達計画にPzH2000を提示していたドイツのKMW社が撤退を表明、計画に残っているのはK9を提示している韓国の三星テックウィン社のみとなる。その後、調達計画自体が中止された。 *2010年11月23日 - 北朝鮮軍が、黄海上の北方限界線(NLL)に近い仁川・延坪島とその近海に向け、2回にわたり計170発余りの砲撃を加え、うち80発余りが延坪島に、90発余りが付近の海上に着弾した(延坪島砲撃事件)。韓国軍は、海兵隊延坪部隊の「K9」6両で敵の砲陣地2か所に計80発応射し、K9は初の実戦を経験した。この際、最初は6両中3両が故障で作動せず(3両のうち2両は、北朝鮮軍の砲撃を受けたことが故障の原因〔 자주포 절반만 작동… 포탄장전도 4발씩만… "안쏜게 아니라 못쐈다" (韓國日報2010年11月26日)〕)3両で反撃、その約30分後に1両の応急修理を終え、後は4両で応射したという〔北朝鮮砲撃:K9の半分が故障、残りも性能発揮できず (朝鮮日報 2010年11月26日)〕。 *2013年11月13日 - 国防技術品質院が過去3年間の納入部品を検査した結果、197件におよぶ成績証明書の偽造が確認された(産経新聞2013/11/13記事引用:偽造した社のうち34社はK9自走砲のほか今年実戦配備された初の国産軍用ヘリコプター≪KAI KUH-1 スリオン≫にもおよぶ成績証明書の偽造に関わったとされている)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「K9 155mm自走榴弾砲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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